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「現場で使えるかどうか」ではなく、「使えるように考える」ことが大事

2022/01/24

※本ブログは、ミナミヨシトLINE公式にて発信している内容を更新しています。(ご登録はコチラ
今回の内容は2021年10月19日に配信した内容となります。


さてさて、今日は何を話しましょうかね。昨日の話の要点は「今自分が勉強しているのは、全体のどこなのか」を意識する、という内容でした。


LINE公式で毎日発信するようになってから、(マジで)色んな方からご連絡を頂くようになりました。純粋なコメントから相談まで。もはや皆さんから頂く質問や相談だけで毎日発信出来るのではと思うくらいです。


で、そんなこんなで昨日の発信に対して新たに届いた質問が「基礎って勉強しても、あんまり現場では使えないことが多いような気がするのですが、どうお考えですか?」という質問です。


OK、じゃあその今からどこの教科書にでも書いてある、「基礎のくそつまんない話」をしますね。


細胞の構造はご存知ですね。大きく分けて核酸と細胞質と細胞膜。こんなもん、知ってたから何の役に立つんだよとか思いますよね。


それよりも、すぐに現場で使えるようなトレーニング方法とか、「一瞬で体が変わる」みたいな手技の方が知りたいですよね。多いよね、そうゆう研修。僕からすると、基礎を知らない奴に応用は語れません。ちょっと話を聞いて下さいね。


運動指導者にとって、細胞といえばやはり「ミトコンドリア」じゃないですか。


なぜなら体内のエネルギーの95%がミトコンドリアで作られる。そして筋肉の唯一のエネルギーがATPみたいな。皆さんご存知ですね。


で、こんなの知ってたから何なんだよって話ですよね。じゃあもう少し深掘りますね。そのATPは筋を収縮「しか」させません。伸展エネルギーはありません。運動神経のαβθの全てにおいて収縮信号「しか」持っていません。


つまり、「筋は伸びない」ということです。伸ばすエネルギーも神経も身体には存在しません。すると、よく聞く「嘘」が分かります。


「筋肉を伸ばしましょう」って聞いたこと、言われたこと、ありますね。嘘です。「ハムストリングの伸びを感じて」って言った瞬間に伸びません。


「いや、お客さんに分かりやすく伝えるために…」という声が聞こえて来そうですが、内耳神経が刺激された時点で意識が入るので、伸びません。安心して下さい、お客さんの筋は伸びてません。


もう1つ、「ミトコンドリアが体内の95%のエネルギーを作る」わけだから、ミトコンドリアの数を増やすことが大事なことは分かるじゃないですか。


じゃあミトコンドリアを増やすためには何が必要かって「低温」と「高所」です。低温下ではミトコンドリアのエネルギー産生能力が低下するから、それを補うために分裂を始めます。だから、「水風呂」は有効なわけです。だから、僕は元気になるためにサウナのあるホテルに泊まるわけです。


高所が有効なのは、「低酸素」だからです。だから高地トレーニングは有効だし、一時流行った「酸素カプセル」が今はあまり聞かない理由も分かりますね。


いいですか。指導者として勉強してきた皆さんなら「細胞」だの「ミトコンドリア」だの「ATP」だの、全部知ってましたよね。


でも、その知識の使い方が分からないとき質問のような「基礎を勉強しても現場では使えない」ということになるのかと思います。


これはね、その指導者の「知恵」です。仕入れた知識をどう使うか考えるってゆう。それがその人の提供する「独自性」じゃないですか。人から教えられたことをそのまま人に伝えるなら、あなたである必要がない。


「現場で使えるかどうか」ではなく、「使えるように考える」ことが大事ってことですね。


さて、今日も仕事に勉強にみんながんばろー!


ミナミ